鍵谷 アートで人と人を繋げ「良い社会」を創って行く

◆東吉野村アートイベントで村と人を繋ぎ村を活性化

◇東吉野の古民家でアートイベント開催

11月5日に東吉野村でアートイベントを開催しました。

当初は東吉野ふるさと村で行なう予定でしたが、予約が取れず私の主人の祖父が住んでいた空き家を使うことになりました。

◇過疎化が進む故郷を何とかしたい

その家は木津川村にあり、集落にある6件の家の住民はほとんどが出ており、今も住まれているのは1件だけでした。空き家になった家はどの家屋も年々朽ちていく一方です。イベントの話がある以前から、何かできることはないか悩んでいました。

祖父の家は築100年程経っており、昔ながらの土間、かまど、五右衛門風呂がある。そんな祖父の家が私も主人も好きでした。しかし、18年間放置されていた家は床が抜け、障子は所々穴が空き、すすとホコリ、カビ臭い空気、以前とは様子が変わっていました。このままでは廃屋になってしまう。代表にこの話を相談したところ、「床の修理は人手は貸せるから直して、アートイベントを年に何回かこの家で開催しよう。東吉野は川も綺麗でとても良い所だから、来てもらったら良さをを知ってもらえる。イベントを続けることで、東吉野を盛り上げることが出来る。周りの空き家の活用法もこれから考えようと心強いことばをもらいました。

◇予想を超える参加者!多くの人の協力を得て乗り越えた

場所が決まったので、参加者の募集を直ぐに始めると、募集1日目にして、予定をしていた20人を上回る30人の申込があり直ぐに締め切りました。締め切った後も参加希望が6人あり、最終36人参加になりました。とても嬉しい反面、祖父の家は車を5台分しか止めることができないので、駐車場はどうするか、昼食はどうなるかなど、問題が発生しました。近所の家には空き地があり、車が止めることはできるが、住んでいた住民の連絡先が分からない。

考えた結果、村役場に連絡ましたが個人情報なので教えてもらえませんでした。最初は急な話で理解してもらえませんでした。直接役場を訪問して、東吉野の大自然の中でイベントがしたい、参加したいと言ってくださる方がたくさんおられることを伝えると、快く協力してくださることになりました。

まず、役場の方から区長さんに連絡をしてもらい、区長さんから住んでおられた住民の方に連絡、私に連絡先を教えて良いか許可をもらいました。それぞれの家に電話をして、イベントを祖父の家で開催することを説明しました。空き地を借りることができ、車の台数が増えた時のことを考え村所有の駐車場も借りることができました。

昼食のBBQは代表の知人の方がお肉屋を、職員の家族が畑で採れたやさいを寄付してもらいました。

◇イベント大成功!東吉野村との関係を構築

当日は天気もよく暑いぐらいでした。10台の車は余裕を持って止めることができました。到着後直ぐ5班に分かれて、カホン班はうちのアーティスト2人がカホンの絵付けを参加者と一緒にし、山散策班は山に入って昆虫、木の枝や木の実取りに、バーベキュー班は早くから火を起こし、顔を真っ赤にしながらひたすら炭を起こし、調理班は、焼きそばをたくさん焼いて大鍋で豚汁も炊き、音楽班は午後から開催される音楽イベントの練習をそれぞれが夢中で取り組んでくれました。施設で作ったからあげもあり、みなさんお腹いっぱいと喜んでくれました。午後からは、ダンスが得意なスタッフが披露し、こどもが一緒に楽しくダンス。作ったカホンと代表のバンドとのコラボ演奏会では、その演奏に合わせて踊ったり、歌ったりと盛り上がり、笑顔がいっぱいのイベントになりました。イベントが終わってから参加者の方から東吉野がとても綺麗で素敵な場所でイベントも楽しかった。また次回もここでして欲しいと言ってもらいました。

この報告を東吉野村村長に代表とお礼を兼ねて訪問しました。村長からまた東吉野でぜひイベントをして欲しい、次回はふるさと村に泊まってくださいと話がありました。区長さんにもお礼と報告をするととても盛り上がっていて良かった。またいつでも声をかけてくださいと言ってもらえました。

今回のイベントで多くの方の協力を得て色んな方と繋がることができました。参加者だけでなく、村の方にも喜んでもらえました。これからもアートイベントの開催や村の活動にも参加して、東吉野村を一緒に盛り上げて行こうと代表と誓いました。